あすなろニュース 平成30年2月号
リサイクルプラザの近況
平成17年8月神栖市第一リサイクルプラザが稼働以来、ビン缶類及びプラスチック類の手選別作業を主に知的障害者11名と支援者2名で実施しています。
昨年度も大きなケガも無く、手選別作業を実施することが出来ました。
今年の各人の作業目標については、年末年始の間に考えて頂き、その後指導員と話し合いまとめました。
◆本人たちの作業目標
- プララインの時、異物やペットボトルを見逃さないようにします。(ラインが動いている時は、前に集中します。)
- 指導員や仲間に注意された時は素直に聞き行動します。
- 作業中は無駄口を言わず、作業に集中します。等々。
一部の作業を除き、毎日ポジションを変え、作業しています。
又、毎日帰りのミーティング時、ケガの有無の確認や作業方法等気が付いた事例について話し合っています。
他人の事例についても自分のことと考えて参考にするよう指導しています。
第1回カラオケ大会開催
- 【日時】
- 1月28日(日)〜13時40分
- 【場所】
- むつみ荘
- 【参加者】
- 20名
今回は参加者が少なかったですが、中には3、4曲歌って頂き盛り上げて頂きました。
第10回定例会実施
- 【日時】
- 1月31日(水)10時〜12時
- 【場所】
- あすなろ集会所
- 【参加者】
- 6名
1.かみす福祉まつりでの‘NPO法人あすなろ会’の紹介について
◆かみす福祉まつり開催の趣旨:
神栖市と神栖市地域自立支援協議会では、障がい者による舞台発表や障がい者事業所の展示・販売、各種ゲーム等を通じて市民との交流を図ることで、障がい者に対する理解促進を深めることを目標として、かみす福祉まつりを開催することになりました。
◆開催概要:
- 【日時】2月17日(土)10時〜正午まで
- 【場所】神栖市保健・福祉会館旧館
【概要】
- 舞台発表
- 場所は1階集会室B及び2階会議室A、時間は10時〜12時
- 参加者は鹿島灘太鼓、ハッチ、ハミングハウス、潮風の郷、グッドライフ、他
- 物品販売
- 神栖市内の事業所からの出店
- 作品展示等
- パネル展示・チラシ配布
◆NPO法人あすなろ会の展示内容について話し合う
- チラシの配布(既存)
- パネル展示について
- ホワイトボードを用意し模造紙にマジックでPR内容を書き込むこととする。
- PR内容をまとめ2月7日に作成することとする。
- チラシ・ポスターの作り方について昨年の研修会でのポイントを説明する。
レスパイトサービスの近況
1月度の利用状況は下記の通りです。
- 実施日数:15日
- 平均利用者数:2.7 人/日
活動状況
利用者さんが創作ダンスを楽しんでいる様子
この日は賢人君の”よさこい踊り”から始まり、皆が音楽に合わせて踊りました。支援者さんも手拍子で応援、楽しい一日でした。
地域ネットワーク勉強会に参加
- 【日時】
- 1月31日(水)19時〜21時
- 【場所】
- 保健福祉会館研修室
- 【テーマ】
- 事例で学ぶ強度行動障害の理解と支援
- 【講師】
- 茨城県発達障害者支援センター 発達支援担当 海老原朱美氏
大きな又重要なテーマについて事例を交えながらお話しされました。
初めて聞く用語が沢山出てきて講師の話に理解がついていけない場面もありましたが、大変有意義でした。
ポイントと思われる箇所を紹介させていただきます。
1.強度行動障害とは?(体験談から)
- 20代後半の重度知的障害者(発語なし、簡単なサインコミュニケーションあり、他害あり/自傷あり)通所施設を利用しているが毎日失禁を7〜8回繰り返している。色々対応したが8年間続いている。
- 新しい取り組み:
- 履歴の確認
- 1週間の記録を取る、職員の行動を確認・記録→職員の対応が異なっていた→
- 作業中のスケジュールを明確にした。
- トイレのサインが出た場合は、トイレを優先させる(外出時以外)ように統一した。
- トイレに行き、失禁しなかったらほめた。
- 失禁した場合は、叱りもほめもせず、淡々と着替えだけをして作業に戻ってもらい、再度トイレのサインが出たら、トイレに行ってもらった。(成功したらほめた)。
- 作業に参加、作業が出来たらほめた。→徐々に失禁の回数が減り、2週間でゼロになった。
2.強度行動障害の要因
- 生まれた時から行動障害がある人はいない→積み重なれた誤学習の結果
- ひとりひとりの認知・理解・感じ方は違う→個人の特徴が尊重されないことや理解されないことへの抵抗
- 必要な学習や経験の不足→行動障害よりも楽にできるコミュニケーション方法や要求方法を知らない(言葉が無い・言葉が出ていても対人認識が苦手など)
3.氷山モデル
- 課題となっている行動の背景には多くの要因が潜んでいる
- 課題となっている行動だけではなく、その要因に着目して支援を考える
4.視点と理解の方法
- 個人の特性の理解(感覚・認知)→環境調整・アセスメント(利用者に関する情報を収集・分析し、自立した日常生活を営むために解決すべき課題を把握すること)
- 個人の特性の理解(行動)→応用行動分析・行動機能のアセスメント
- 誤学習の修正・コミュニケーションの獲得→環境調整・応用行動分析
5.強度行動障害の視点
- 人はそれぞれ物事の理解や認識の仕方が違う。完全に理解が出来なくても、理解していこうとし、相手を尊重することが大切。
- 利用者に寄り添いながら、支援者のやり方で「誠心誠意」支援をするだけでは上手くいかない。
- 行動障害のある人の支援を行うには、彼らに対する知識・情報・技術・考える力を身に付ける事が大切
- 本人のやり方でこの世界を理解し、表現しようとしていることを理解する。
- 彼らを理解し、彼らの誤学習を修正していくこいが「行動障害の予防」にもなる。
- 選択してもらうことが大切(選択できなければ、選択の仕方を教える) 等々。
◆参考文献を紹介されました。
- 家庭で無理なく対応できる困った行動Q&A(井上雅彦編著)
- 「行動問題」解決ケーススタディ、他
【今後の予定】
●かみす福祉まつりの案内
- 【日時】
- 2月17日(土)10時〜正午
- 【場所】
- 神栖市保健福祉会館旧館
●第3回ボウリング大会の案内
- 【日時】
- 2月25日(日)10半時スタート
- 【場所】
- 鹿島ボウル
- 【参加費】
手帳保持者500円、手帳無し1,000円
- 【申込締め切り】
- 2月16日(金)鶴谷まで
- 【日時】
- 2月17日(土)10時〜正午
- 【場所】
- 神栖市保健福祉会館旧館
- 【日時】
- 2月25日(日)10半時スタート
- 【場所】
- 鹿島ボウル
- 【参加費】 手帳保持者500円、手帳無し1,000円
- 【申込締め切り】
- 2月16日(金)鶴谷まで