あすなろニュース 平成29年2月号
リサイクルプラザの近況
当法人は、平成17年8月神栖市第一リサイクルプラザが稼働以来、ビン缶類・及びプラスチック類ラインの手選別作業を障害者11名と支援員2名で実施しています。
ガラス類も流れて来ることから、安全面に配慮すると共に選別の精度を高め、神栖市及び元請さんからの信頼を高めるよう努めています。
毎日同じ作業をしていますが、資源ごみの状態は絶えず異なります。
プラスチック類ラインでも破損したガラス類の混入、家庭ごみ(食物残渣、可燃物等々)の混入もあります。
上流側の人が、“やばいよ!”“ガラスだよ!”と声を出して注意を喚起しながら作業しています。
又、汚れたペットボトルについては、異物と分けて回収し洗浄しています。(年間約100,000本回収)
リサイクルプラザ2017年作業目標設定
2010年より、各人の作業性や意欲の向上をしてもらうため実施しています。
◆指導員の作業目標
- Aさん
- 1. 自ら考え行動し、積極的に作業を進められる人、更には責任をもって仕事ができる人になってもらう指導を実践する
- 2. 5S(整理、整頓、清掃、清潔、しつけ)ができる人に指導する
- Bさん
- 下記の目標が達成できるよう指導する
- 1.災害Oの達成
- 2.基本動作の厳守(挨拶の励行、時間の厳守、指導員の話を良く聞く)
- 3.作業性の向上(各人の目標達成への支援)
- 皆と一緒に行動をして作業時間やミーティングに遅れないようにします。
- プララインの時、異物やペットボトルを見逃さないで回収します。(ラインが動いている時は、前に集中します)
- 後ろの人が作業し易いようにします。
- 自ら仕事をさがして行動します、等々。
- 通常のサービス
- 実施日数:16日、平均利用者数:3.9人/日
- 冬休み時
- 年初の利用者はいませんでした。
- 【日時】
- 1月25日(水)9時半〜11時
- 【場所】
- あすなろ集会所
- 【参加者】
- 5名
- 今年度もレクリェーション活動については、鹿島特別支援学校PTA神栖支部との共催で実施したい。
- 支援学校のお母さんたちはスポーツする機会を増やしたい意向(ゆうあいスポーツ大会のレクリェーション部門、ボウリング大会を3回/年)
- ◆農耕活動関係
- 1. ジャガイモ ・耕運 ・畝づくり2/22頃 ・植付け3/8頃 ・芽かき ・収穫祭6/24(土)
- 2.さつま芋 ・耕運 ・畝づくり5/第2週 ・植付け5/第3週 ・収穫祭9/中旬
- ◆行事予定(案)
- ・ゆうあいスポーツ大会参加5/28
- ・NPO法人あすなろ会総会6/10(土)
- ・ボウリング大会 3回
- ・日帰り旅行 10/下旬
- ・カラオケ大会 2回
- 【日時】
- 2月19日(日)10時半〜14時頃
- 【会場】
- むつみ荘
- 【参加費】
- 800円
- 【申込締め切り】
- 2月10日(金)鶴谷まで ※尚、参加者は2曲連絡ください。
- 【日時】
- 2月24日(金)15時〜17時
- 【日時】
- 3月26日(日)10時半スタート
- 【場所】
- 鹿島ボウル
- 【参加費】
- 手帳保持者500円、手帳無し1,000円
- 【申込締め切り】
- 3月17日(金)
◆本人たちの作業目標
※みずから設定した目標です。目標達成に努力しましよう!!
レスパイトサービスの近況
1月度の利用状況は下記のとおりです。
第10回定例会実施
【今月の話題】
1.平成29年度行事予定について
2.自閉症セミナーの報告
先月参加したセミナー「親亡き後も自閉症の人たちが豊かな生活をおくるために」の概要は1月号に掲載しましたが、資料を配布し説明しました。
手をつなぐ1月号より抜粋
今月の問題 会のあり方を、いまいちど見直す年に
全国手をつなぐ育成会連合会 会長 久保厚子
昨年をふりかえって
昨年中は、政策関係では障害者総合支援法改正法が成立しました。・・当会としても切実に求めてきた内容が具体的なサービスとして位置づけられることになりました。・・障害のある人それぞれの思いを尊重しつつ、地域で安心して暮らしていける環境づくりに向けてよりいっそう取り組みを進めていきたい。
権利擁護関係では成年後見制度利用促進法が成立しました。その後の検討会で現行の成年後見制度の抱える課題について意見しています。特に身上介護については、後見人が知的障害のある本人の“伴奏者”として、その生活を大切に見守ってくれる存在になって欲しいと強く主張しています。・・・
世代交代を、今すぐ
全国手をつなぐ育成会連合会の会員として支える仲間は急激に減少傾向にあります(2016年の賛助会員数は約2.9万人)。会員減少の背景は、会員の高齢化に伴う自然減に対して新規の入会数が少ないこと。
つまり、若い世代の会員が年々少なくなっているのです。
以前は今ほど福祉サービスもなく、障害のある人が学校で学ぶ機会も卒業後の「行き場」も親たちが汗水を垂らして作らなければならない時代がありました。・・その時代に比べれば、現在は道半ばとはいえグループホームや相談支援も整備され、就労する人も右肩上がりに増えています。・・では、今の知的障害のある人やその家族が困っていないかといえば、全くそんなことはありません。・・内容こそ変わることはあっても支援を必要とすること自体は今も昔も変わらないはずです。
「インターネットの普及などで育成会を必要とする人がいなくなった」という話を聞くことがありますが、そうではありません。若い人たちの困りごとやニーズに、育成会自身が追いついていないのです。・・
現在、各地の育成会で中心的な役割を担っているのは、比較的年配の方が多いと思われます。
その地域の福祉をつくってきた、強い自負をお持ちのはず。だからこそ申し上げたいのは、そのエネルギーを使って若い世代に役割をバトンタッチして欲しいということ。
始めは、うまくいかないこともあるかもしれません。そこは皆様の力でサポートしつつ、新しい人材が新しい運動をつくっていくことを後押しして欲しいのです。
若い世代のニーズは若い人たちが自身で解決していくしかないことをより強く認識し、「引き継げる人がいない」ではなく、後継者をつくる覚悟をもってください。
若い人たちにも申し上げたいことがあります。
それは、皆様の声をもっと強く大きくして欲しいということ。・・・・
それぞれが主体となる会のかたち
会員の構成だけでなく、育成会そのもののかたちも変わらなければなりません。
これまでのように中央が全国組織の方針を示して足並みそろえて進んでいく時代は終わっています。
国との折衝を含めた政策提言と『手をつなぐ』による情報提供といった機能は残せても、知的障害のある人を取り巻く個々の、多種多様な課題に一つずつ取り組んで行く力は中央にありません。
そうした課題に取り組み、知的障害のある人が自分らしく安心して生活できる社会をつくっていくのは、市町村の親の会など個々の育成会、あるいは皆様個人です。
それぞれの地域で困っていることに、それぞれの実情に沿ったかたちで、場合によっては別の地域の育成会や他団体と協力しながら取り組んでいただき、中央は国等とのかかわりの中でその解決をサポートしたり、他地域での実践や好事例を共有するための「つなぎ役」を担ったりするのが現実的な姿だと思うのです。