あすなろニュース 平成27年2月号
リサイクルプラザの近況
当法人は、平成17年神栖市第一リサイクルプラザが稼働以来、神栖市のご配慮でビン・缶類及びプラスチック類ラインの手選別作業を元請さんと業務委託契約して障害者11名と指導員2名で担当しています。
ガラス類も流れてくることから安全面に配慮し且つ選別精度を高め神栖市及び元請さんからの信頼を高めるよう努めています。
手選別作業では特にプラスチック類ラインに注意を払っています。
選別したペットボトルはペール品(圧縮成形した物)で年1回外部検査が実施されその基準は、リサイクルに不適なペットボトルと混入異物についての検査項目で判定されます。(A〜Dランクで評価)
リサイクルに不適なペットボトルとはキャップ付、中身が残っている、異物の混入等で、混入異物とは、塩ビやポリエチレン製ボトル、プラスチックトレー等々です。幸い我が職場はAランクを継続しています。
毎日同じ作業をしていますが、資源ごみの状態は絶えず異なります。
破損したガラスの混入、家庭ごみ(食物残渣、可燃物等々)等の混入が多々あり各家庭で集積所に搬出する段階で選別して頂けたらと思う時があります。
又、ペットボトルについてはキャップ付のペットボトルが多量に流れてきて外すのに手間取ること、最近中身が多量に入っているペットボトルが増えており、もったいないと思っています。
尚、汚れたペットボトルについては、H21年7月より洗浄して年間約96,000本回収しています。昨年より外国製も回収する事もよくなったため現在は1割強増えていると推定されます。
メンバーさんたちは当初10名でしたが自己都合退職者を除く7名の方は継続して働いています。
リサイクルプラザ2015年作業目標設定について
2010年より、各人の作業性や意欲を向上してもらうため目標管理制度を取り入れました。
今年の作業目標については、年末各自が考えてきたものを指導員と話し合って目標を設定しました。
1月末、資源ごみの搬入が無い時、元請さんの了解を得て安全会議を開催し状況を確認しました。
◆指導員の作業目標
Aさん
- 自ら考え行動し、積極的に作業を進められる人、更には責任をもって仕事ができる人になってもらうための指導方法を実践する。
- 5S(整理、整頓、清掃、清潔、しつけ)ができる人に指導する。
Bさん:下記の目標が達成出来るよう指導する。
- 災害0の達成
- 基本動作の厳守(挨拶の励行、時間の厳守、指導員の話を良く聞く)>
- 作業性の向上(各個人の目標達成への支援)
◆本人たちの作業目標
- 時間を守れるよう努力します。(作業開始前に手袋を着用して席につきます)
- プララインの時、異物やペットボトルを見逃さないで回収します。(ラインが動いている時は、前に集中)
- 指導員の話は良く確認してから行動します。
- ペットボトルを早く取れるように努力します(戻しも大切だが、取ることを優先します)等々、作業目標は各人違いますが、自分で決めた事は守るよう指導しています。
レスパイトサービスの近況
1月の利用状況は下記の通りです。
・長時間のサービス
- 実施日数:
- (5〜7日)3日
- 平均利用者数:
- 2人/日
- 実施時間:
- 9時〜15時半(但し、親御さんの都合で7時半〜18時15分の人もいした)
-
・通常のサービス
- 実施日数:
- 16日
- 平均利用者数:
- 5.5人/日
- 実施時間:
- 16時〜18時
- 【日時】
- 2月3日(日)13時〜15時(1月分)
- 【場所】
- あすなろ集会所
- 【日時】
- 2月5日(木)15時〜17時
- 【場所】
- 神栖市保健福祉会館
- 【日時】
- 2月8日(日)10時半〜14時頃
- 【場所】
- むつみ荘
- 【日時】
- 2月14日(土)14時〜17時
- 【場所】
- 神栖市保健福祉会館
- 【テーマ】
- @「災害ボランティア活動について」講師 篠原 義典氏(茨城県社会福祉協議会)
- A「災害ボランティア活動におけるSNS活用について」講師 吉澤 透氏(自立奉仕会)
- 【主催】
- 内閣府
- 【日時】
- 2月19日(木)13時〜16時
- 【場所】
- 茨城県保健福祉会館コミュニティホール
- 【基調講演】
- 障害者差別解消法(基本方針)について
- 【講演者】
- 石川准氏(障害者政策委員会委員長・静岡県立大学教授)
- 【日時】
- 3月22日(日)
- ※詳細は来月に報告します
- 【日時】
- 2月24日(火)10時〜12時
- 【場所】
- あすなろ集会所
第9回定例会実施
【今月の話題】
1.農耕活動について
2月中旬、野口農場より豚糞入り有機肥料(約2トン)を搬入していただく予定。
今年は畝作り後、植付け場所のみに肥料を入れる予定です。(従来は全面に入れていました)
3月上旬にジャガイモの種を植え付ける予定です。
2.神栖市障害福祉計画について
2/5に自立支援協議会が開催されるので、反映して頂く内容について話し合いました。
協議会時に提示された素案について再度話し合い、追加する内容があればパブリックコメントとして提言したいと考えています。
3.余暇活動の推進について
鹿嶋市には障害者のボーリング大会で優勝した人やレベルの高い人がおられるので、ボーリング大会を共催させて頂くよう調整しています。
手をつなぐ1月号より抜粋
特集 老いを考える
重度化・高齢化に対応した新たなサービスが必要(全国地域生活支援ネットワーク事務局長 片桐公彦氏)
「私が死んだらこの子はどうなるの?」「私より一日早くこの子が死ぬのを見届けたい」・・・。
・・今は日中活動だけを利用しているとしても、ご家族にもしものことがあった時には、その瞬間からご本人だけの生活が始まるのです。
貴方の地域に「単独型短期入所」はありますか?
高齢化・重度化に備えるために重要なのが「家族とは別の場所、別の人と過ごせる機会」を繰り返し体験することです。宿泊の体験やいわゆる「親離れ」をするには、環境さえ整えば短期入所は、地域生活の大切なアイテムです。入所施設のオプションではなく、一軒家を活用したり、家庭的な雰囲気のグループホームの中の数部屋を活用したり、短期入所専用の建物を整備してあったりと様々な形態がありますが、「体験利用」や「仮にご家族がいなくなった時の備え」という視点での「単独」型の短期入所が地域にたくさん登場することが重要です。
現在は、まさに次期障害福祉計画策定のタイミングです。この機会に「単独型短期入所」が皆さんの地域でできあがるように声をあげて欲しいと思います。
緊急時に駆けつけてくれるサービスが欲しい!
先述の短期入所のような泊りの支援だけではなく、いつでも相談に乗ってくれるとか、何かあった時に駆けつけてくれるとかの支援が必要だという要望があります。
全国的な広がりはまだ見せてはいませんが、「あんしんコールセンター」と呼ばれるサービスがあります。 緊急相談、緊急訪問、緊急宿泊といった緊急時に迅速に対応するサービスです。・・・
それでも最後は「住まいの場」
いよいよご家族による支援の限界に近づいたときには、最後は「住まいの場」をどう確保するかが重要になってきます。・・
高齢化・重度化に対応する住まいの新しい形態として20人定員サイズのグループホームが登場します。高齢化・重度化した障害のある方のための「重装備のグループ」というイメージです。
障害のある方の高齢化・重度化に対応するサービスの創設については、簡単な道のりではありません。だからこそ、ご家族、ユーザーの声はとても大切です、いっしょに希望を掲げていきましょう!同感です。