あすなろニュース 平成25年1月号
明けましておめでとうございます
今年はNPO法人あすなろ会にとって重要な年です。
先ずは、神栖市第1リサイクルプラザが平成17年8月稼働以降、資源ゴミの手選別運転業務に関する委託契約を過去2回締結してきており、平成25年3月が3回目の時期です。私たちは元請さんとの契約であり、市と元請さんとの契約に障害者を雇用することの内容が明記されていますが委託契約が締結されるまでは安心できません。
次は、昨年の夏季休暇時、親御さんから要望で長時間の日中一時支援サービスを実施しましたが、確実な事業として運営できるよう体制を強化する必要があります。
3つ目は、鹿島養護学校(特別支援学校)での神栖市の在校生が急増(平成24年度で小学部〜高等部の在校生が115人)しており毎年10人程度の人が卒業していきます。
更には市内小中学校内の特別支援学級生徒数(393人)を加えると大変な数になります。残念ながら高等部卒業後一般就労できる人は極わずかで、大半の子供たちは近くの作業所等に通所していますが、現在神栖市内の作業所等は殆ど空きがない状態です。
私たちは作業所等活動の場確保を視野に入れていますが、行政に活動の場拡充について要望書を提出することを考えています。
折よく「新しい公共フォーラムin県北・県南」開催の案内を入手しました。
茨城県でも地域の課題は地域の市民団体、企業、生協、労働組合などが行政との連携によって解決しようという「地域円卓会議」の仕組みが徐々に広がりつつあります。この連携による地域課題解決の方法を体験し、先ずNPOあすなろ会が果たす役割を習得したいと考えています。
レスパイトサービスの近況
1. 冬期休暇時長時間日中一次支援実施
- 【実施日】
- 12月25〜28日
- 【利用者数】
- 7人
- 【平均利用者数】
- 4.5人/日
【概要】
今回は実施期間が短いこと、風邪で3人ほどキャンセルしたこともあり利用者数は夏に比べて少なかったです。しかし、利用者全員夏季休暇時も利用していたことから利用者同士、支援者とも仲良く過ごせたようです。
2. クリスマス会開催
- 【日時】
- 12月21日(金)16時〜17時半
- 【場所】
- あすなろ集会所
- 【参加者】23人(利用者・家族・支援者)
【概要】
通常のレスパイトサービスの最後の日、少し早目のクリスマス会を開催しました。
今回は利用者の大半が中学生であることから、クリスマス会のプログラムは利用者の意見を出来るだけ取り入れたものにしました。
開会と閉会の挨拶は、利用者が二つに分かれてやってくれました。
創作ダンスは咲子さんの独演と男子たちとの二部制、12月から練習していたので素晴らしかったです。
そのほか直輝君からのなぞなぞ、サンタさん登場・プレゼント贈呈等楽しいクリスマス会になりましたね。
第9回定例会実施
- 【日時】
- 12月15日(土)10時〜12時
- 【場所】
- あすなろ集会所
- 【参加者】
- 4人
【今月の話題】
1.作業所(活動の場)開所について
※目標は3年後生活介護を中心とした作業所(活動の場)の開設を目指すこと。
- 市へ要望書提出について
- 地域の課題は種々あるが、養護学校卒業後の活動の場確保が急務であること。
- 要望書の中で当会が果たす役割を明確にする必要があること。
- 1月に開催される[新しい公共フォーラムin県北・県南]に参加し円卓会議の仕組みを体験したいこと。
2.パンフレット作成について
- 会員及び賛助会員募集用にパンフレット(チラシ)を作成することになっており、骨子について話し合う。
- ホームページ作成メンバーとも打合せして12月末には完成させる予定です。
手をつなぐ1月号より抜粋
第10回
障害者制度改革のいま
総合福祉法の概要(その7)
意思決定支援
意思決定支援の現状
以前から教育・福祉の現場では重要視されてきた。特に特別支援教育においては障害のある子供の「自己決定力」を伸ばす指導が実践されている。
とりわけ障害の重い人に関しては、家族や支援者が「本人に代わって」実質的に暮らしぶりを決めたり、福祉サービスの手続きを行ったりというケースが見受けられる。本人の判断力が不十分な場合に利用する成年後見制度が広まっていない現状ではやむを得ないという意見もありますが、少なくとも望ましい状態とはいえない。
総合福祉法での対応
意思決定支援の法定化は、2011年7月の障害者基本法の改正と、2012年6月の総合福祉法の二段階で相談支援を実施する際には、意思決定支援に配慮することを求める内容と「全て障害者は、どこで誰と生活するかについての選択の機会が確保される」と規定された。
評価と課題
障害のある人の意思決定支援を福祉サービスの分野にも位置づけられたことは高く評価できます。今後は、福祉サービスの現場における意思決定支援の在り方に関する具体的な実践や研究が期待されます。
一方、最大の課題は、意思決定支援にまつわる概念や用語、範囲や手法などがほとんど定義されていないこと。こうした中で、意思決定支援が「事業所の責務」となったことで、意図しない混乱が広がってしまうことが懸念される。又、すでに利用が広がっている成年後見制度との関係性は、整理が必要とのこと。 意思決定支援は、福祉サービスや障害福祉計画と異なり、直接目に見えるものではありません。しかし、知的・発達障害のある人への支援を考える際には不可欠のものですから、すべての障害福祉サービス事業者の責務とされたことは強く意識する必要があります。
先ずは、支援者や家族が「重度障害のある人にも意思は必ず存在する」という当たり前のことを確認したいものです。(手をつなぐ編集委員 又村あおい様)
【今後の予定】
●第10回定例会の案内
- 【日時】
- 1月19日(土)10時〜12時
- 【場所】
- あすなろ集会所
●新春カラオケ大会の案内
- 【日時】
- 1月27日(日)10時半〜14時頃
- 【場所】
- むつみ荘
- 【参加費】
- 800円
- 【申込み締め切り】
- 1月16日(水) 奮って参加して下さい!!
●「新しい公共フォーラムin県北・県南」の案内
- 【日時】
- 1月31日(木)13時〜16時半
- 【場所】
- 県南県民センター