あすなろニュース 平成23年10月号
勉強会「これからの障がい者福祉制度」に参加して
- 【日時】
- 9月18日(日)13時半〜16時半
- 【場所】
- 水戸市福祉ボランティア会館
- 【主催】
- 茨城自閉症協会
- 【テーマ】
- 〜自立支援法・児童福祉法の改正(いわゆる「つなぎ」法)と、(仮称)障害者総合福祉法の概要について〜
- 【講師】
- 又村あおい氏(情報誌「手をつなぐ」の編集委員、他方面でご活躍されています)
- 【概要】
- 難しい話を分かりやすく説明して頂きました。
〈「つなぎ」法の概要〉
- 平成21年8月政権交代し、自立支援法廃止の方向で「障がい者総合福祉法(仮称)」を検討しています。移行するまでの自立支援法・児童福祉法改正の動きが、いわゆる「つなぎ」法で昨年12月に公布され一部施行されています。
- 利用者負担の見直し:負担上限を「1割」とする応能負担を原則とする。
- 障害者の範囲の見直し
- 発達障害者が障害者の範囲に含まれることを法律上に明記
- 高次脳機能障害が対象となることについて通知等で明確化する
- 相談支援の充実
- 総合的な相談支援センター(基幹相談支援センター)を市町村に設置(委託可)
- 施設や病院からの地域移行や、地域定着支援の相談に関する相談支援を個別給付化
- 事前にサービス等利用計画案を作成するなどの支給プロセスの見直し
- サービス等利用計画の対象者を大幅に拡大
- 自立支援協議会の法定化
- 「自立支援協議会」を法律上明確化(任意設置)
- 障害福祉計画の策定・変更時における自立支援協議会への意見聴取を規定
- GH・CH利用の際の助成を創設:低所得者に対し家賃補助を支給(1万円/月)
- 成年後見制度の利用拡大:市町村支援事業の「必須事業」に位置付け
- 移動支援について:通勤・通所・通学などへの支援のあり方を検討する方向
〈総合福祉法の概要〉
現政権が目指しているのは総合福祉法の創設だけではなく、最終的には国連「障害者権利条約」の批准であること。総合福祉法はそのパーツの一つであること。
※註:「障害者権利条約」とは、2006年に国連で採択された国際条約で、障がいのある人を「権利の主体」ととらえ、生活のさまざまな場面において障がいのある人の人権(尊厳)の尊重を批准国へ求めている。
この法案は24年に提出、25年8月までの施行を目指している。
- 新政権が目指す改革の内容
- 障がい者に対する差別的取り扱いの禁止、虐待の防止を規定する法制度を構築(完)
- 義務教育だけでなく、高等教育課程においてもインクルーシブな教育の推進
- 障害者雇用促進法の法定雇用率の引き上げや、対象となる障がい種別の拡大
- 障がい者の所得保障拡充(ただし原則は就労収入とし、福祉手当でカバー。手当の支給対象の拡大と支給額の引き上げ)
- 障がい者関連予算の数値目標化(施策の集中実施)等々
- 自立支援法と総合福祉法の比較
- 制度利用対象者
- これまでの「医療モデル」から「社会モデル」に転換
- 新たに難病や内部障害なども対象として「制度の谷間」を解消
- ※註:障害者定義の見直し(障害者基本法の一部改正)身体障害、知的障害、精神障害(発達障害を含む)その他の心身の機能の障害がある者であって、障害及び社会的障壁により継続的に日常生活、社会生活に相当な制限を受ける状態にあるもの。
- 制度利用対象者
- 利用者負担
- 負担上限付き応能負担が有力(月額負担上限)(少なくとも現行より負担が増える事は無い)
- 支給決定方法
- 障害程度区分は廃止の方向
- 障がいのある人と市町村が「協議・調整」して支給決定する仕組みを検討
- そのための客観指標やガイドラインの整備は賛否が分かれる
- 施設や病院からの地域移行
- 「地域移行」を法定化
- 重点的な予算配分措置を伴う「地域基盤整備10カ年戦略(仮称)」を策定し、ピアサポーターによる地域生活体験や、新たな地域における住まいの確保、日中活動の場の確保などを数値目標化
- 入所施設に対し、利用している人へ地域移行を前提とした個別支援計画を策定することを求める、等々
※膨大な資料の中から抜粋させて頂きました。
第1回カラオケ大会開催
- 【日時】
- 9月23日(祭日)10時半〜14時
- 【場所】
- むつみ荘
- 【参加者】
- 26名
今年1回目のカラオケ大会。会場が老人会等で人気があり9月は祭日のこの日しか空いておらず、私たちだけでたっぷり歌わせて頂きました。
2曲目以降は飛び入りあり | 楽しくデュエット |
親子でデュエットパートT | 親子でデュエットパートU |
嵐の曲を熱唱 |
第5回定例会開催
- 【日時】
- 9月22日(金)10時〜12時
- 【場所】
- あすなろ集会所
- 【参加者】
- 7名
- 農耕作業について
- さつま芋堀大会開催について
- 日時は10月22日(土)10時半からとする。雨天の場合は翌日に順延。
- イベントについて:昨年は‘かき氷’と‘ふかし芋’を実施しましたが今年は‘ふかし芋’だけとする。
- その他準備の打合せをする。
- さつま芋堀大会開催について
- 神栖市障害者計画・障害福祉計画の見直しについて
- 神栖市自立支援協議会が8/26に開催され、当面の作業が来年3月末迄に神栖市障害者計画策定がメインであることから、NPO法人あすなろ会独自のアンケートを実施して結果を要望事項として提言したい事。
- 日帰り旅行について
- 茨城自閉症協会主催の勉強会の概要を説明する。
寄付金受託
9月9日、(株)ADEKA労働組合さんより寄付金を頂きました。有難うございました!!
チラシ作製について
チラシについては、ようやく内容がまとまり見積り依頼する段階になりました。 10月中には出来上がる予定です。
講師からのアドバイスでは、チラシの配布先は会員増にもつなげる活動であり、皆でチラシを置かせてもらえるようがんばってください。きっと団体の知名度が上がることでしょう。チラシの完成度も重要だが、これをツールとして皆で一生懸命配布に力を入れることが、もしかするとチラシの中身以上に重要かもしれないとのことでした。
【今後の予定】
●さつま芋堀大会の案内
- 【日時】
- 10月22日(土)10時半〜(雨天の場合は翌日に延期)
- 【場所】
- あすなろ集会所近くの畑(溝口)
- 【参加費】
- 300円/人
- 【申込締切】
- 10月18日(火)鶴谷まで
※イベントもありますよ!! 奮って参加してください!!
●第6回定例会の案内
- 【日時】
- 10月14日(金)10時〜12時
- 【場所】
- あすなろ集会所
定例会後、さつま芋の試し掘りを実施する予定です。
●日帰り旅行の案内
下記の内容で計画しています。詳細は来月号で
- 【コース】
- 鉄道博物館と川越古い街並み散策
- 【日時】
- 11月27日(日)7時半神栖市役所出発
- 【参加費】
- 1,000円/人程度
- 【一次募集の締切】
- 10月28日(金)鶴谷まで(TEL&FAX0299-92-6852)