あすなろニュース 平成21年2月号
講演会に参加
- 日時
- 2月15日(日)10時〜12時
- 場所
- 牛久市総合福祉センター
- 参加者
- 5名
- 演題
- 「自閉症や知的障害がある子どもとのコミュニケーションのポイント」
- 講師
- 坂井 聡先生(香川大学教育学部准教授)
※レスパイトサービスの支援者と利用者の母親5名で参加しました。概要を記載します。
支援するとはどういうことか
従来の自立観
- もっている力を訓練などによって最大限に伸ばして自立につなげるという考え方。
- ⇒現在は、もっている力は教育や訓練によって伸ばしますが、できない部分は周囲からの支援を受けながら、ごく当たり前の生活をおくることが自立であると考えること。
最近の障害に対する概念
「社会へ参加」することによって、「個人レベルの活動」が影響を受けたり、「心身の機能と構造」が影響を受けたりすることがあること。例えば、就労という形で社会参加できたとします。
そうすると、個人レベルの活動としては、与えられた仕事に従事し給料を得ることができるようになり、自分で得た給料を使うことで自信ややる気が芽生えることにつながり、その結果、心身の機能に何らかの影響を与えることになるという考え方。
- 障害をもつ人を「生活する上で不自由さや困難さを感じている人」と考える。
- 障害にとらわれず、「困っていることは何だろう?」と考えてみる。
- 支援と訓練 訓練は訓練で果たす役割りがあり大切ですが、訓練だけでは不十分ではないかと考える。
訓練と支援をバランスよく組み合わせることが必要。
自己決定すること
- 周囲の人の指示があれば動くことができるが、何をして良いのかが分からない人が多い。
- 食べることよりも何を食べるのかの方が、袖に腕を通したりボタンを留めたりする動作よりも、どんな服を今日着るのかを考えることの方が大切。
- 自閉症や知的障害をもつ人の場合、人とやりとりすることが困難だったり、周囲の状況を理解することが困難だったりするために、「何をすればよいのか」、「どのようにすればいいのか」などを理解することができない場合があること。
- 理解する上でサポートが必要になること。
視覚的な支援をしてみる
エコラリア(反響言語)が出た時どのように考えたら良いか
- 自閉症をもつ人たちは、耳からの情報を整理して処理し、それらの意味を取り出すことが苦手であるが、視覚的に情報を整理し、処理することは得意であること。
- 「ティーチプログラム」の活用 (視覚的な情報に変えて提示) → パソコンでシンボルを編集するソフトがあること。(ボードメーカーというソフト)
- 「構造化」だけで十分か→「いつまでするのか」→タイマーの活用
- 安心した生活をするためには誰にとっても「スケジュール」が必要。(シンボルを入れた予定表)
- 行動管理するために構造化を使ってしまうと、「こうしなければだめ」、「このようにしなさい」ということたけが見える世界になってしまう。→その後にはこんな楽しいこともあることも構造化して伝える。
その他
- 「目を見て話しなさい」→良いことだが長時間は大変、見る所を教えてやる。
- 「いつでもいらっしゃい」→突然来てしまつた人がいた、前もって連絡をするように伝える。
- 「痛くない」の感覚。どう表現させるか。(例えば1〜5の内のいくつとか)
- 偏食の指導。泣くまでするな。出来たところまで褒める。
- 順番を守らせるには。
- 周囲に受け入れられない行動を取った場合の対処→要求・注目・拒否のどれか、何を言いたいのか。
等々考えさせられることが多々あり大変参考になりました。
茨城NPOフォーラム2009に参加
- 日時
- 2月17日(火)13時〜17時
- 場所
- カスミつくばセンター
- 主催
- 茨城県経営者協会・他
- テーマ
- SR時代のNPOと企業の連携
- 基調講演
- 「CSRと社会貢献の違いとは NPOと企業の新たな関係づくり」
- 講師
- 田村 太郎氏(ダイバーシティ研究所代表)
これまでの「企業の社会貢献活動」は本業の利益の一部を還元する活動ですが、「CSR(企業の社会的責任)活動」は本業そのもののプロセスを変えていく活動です。
グローバル企業と同じレベルの取り組みが、地方の中小企業にも求められます。
会社単独で「点」で取り組むCSRから、NPOなど地域の多様な担い手とともに「面」で取り組むCSRへ視点を広げることで、自社だけではなく地域の価値向上につなげまよう。
- ISOによる「SR規格」が企業だけでなくあらゆる組織の社会責任を取り扱うことが決定(2010年発効予定)。
- ISOの「中心的課題」には組織統治、人権、労働慣行、環境、公正な事業慣行、消費者課題、コミュニティの社会的・経済的発展が含まれる。
- 企業にとっては、2年後に対応を求められることになっているISO26000の中身を知り、自社の課題対応を準備する必要があります。そして、実際に取り組むうえでは、環境改善や子育てや障害者の就労支援などで専門性をもったNPOの力をどう得るか検討することになるでしょう
- 子育て支援や障害者就労支援などに取り組むNPOは、この機会にSRについて理解を深め、企業に働きかけたり、企業に提供できることを準備しましょうとのことでした。
分科会1に参加 (マインドを高めよう〜発想を変えればできる)
野老真理子さん(大里総合管理株社長)
不動産取引や管理、建築関係の業務を行っている会社だが、社員一人ひとりが、地域に役立つことを企画し、年間に90を超える貢献活動を実施、会社を地域住民の交流・学童保育の場として開放し、子連れ出勤も可能という「地域にも社員にもやさしい経営」を実践している。
各種のクリーン活動やイベントを計画実践し、表には各種の案内、裏には不動産物件を記載したチラシを毎月発行し配っている。
中島晃士郎さん(NPO法人エイエスピー)
日常生活に困っている障害児者、高齢者、独居老人などの文化的な生活と社会活動への参加と自立支援を行いながら、福祉移動サービス、福祉巡回活動などを通じて、地域の高齢者の働く場所を創設し提供している。
いつでも、だれでも、どこへでもをモットーに、訪問介護、移送サービス、エイエスピー警備を運営。
移送サービスについては、「自家用有償旅客輸送者登録証」を関東運輸局より取得し実施している。
第8回定例会開催
- 日時
- 2月19日(木)10時〜12時半
- 場所
- あすなろ集会所
- 参加者
- 7名
今月の話題
- 農耕地確保について
- 市所有地の借用についての要望書まとまる。来月市に提出しお願いする予定です。
- 講演会・フォーラムの概要説明。
- 学童保育と移動支援の要望について
- 4月より大野原児童館で学童保育が開始され希望者がいるが、移動支援が無く困っているとのこと。
- デマンドタクシーの利用は可能なのか市と話し合うこととする。
- ただ、年齢制限があり(小学3年まで)それ以上の人は行き場が無いこと、NPOあすなろ会のレスパイトは年齢制限が無いことからPRすれば利用者が増えるのでは。
今後の予定
第9回定例会開催
- 日時
- 3月16日(月)10時〜12時
- 場所
- あすなろ集会所
ウォークラリーの案内
- 日時
- 3月7日(土)9時半〜12時
- 主催
- ハッチ
- 参加費
- 300円
- 集合場所
- 武道館研修室 ※水分補給は各自で ※歩きやすい服装と寒さよけコートの用意も
ふれ愛ミニスポーツ大会の案内
- 日時
- 3月29日(日)9時〜15時半
- 場所
- 神栖市体育館
- 参加費
- 300円
- 申込締切
- 3月19日 ボランティアセンター又は鶴谷まで
第11回茨城県ゆうあいスポーツ大会の案内
- 種目
- レクリエーション競技又は陸上競技
- 開催日
- 5月24日
- 予備日
- 5月31日
- 申込締切
- 3月5日
手をつなぐ育成会第2回研修会の案内
- 日時
- 3月13日(月)10時半〜12時半
- 場所
- 高萩市
- 講演内容
- 障害者虐待防止法について
- 申込締切
- 3月9日 鶴谷まで
機関誌「手をつなぐ」の購読について
- 申込締切
- 3月9日 鶴谷まで
※会から購読料の補助をしますので、新規の方も是非購読して下さい!!