あすなろニュース 平成19年8月号
神栖市第1リサイクルプラザの近況
1. 職場体験者の受け入れ
現在10名の方々が支援者2名と一緒に働いており定員一杯ですが、今年度より職場体験者を募集したところ1名の応募があり受け入れ致しました。
期間は8月6日(月)〜10日(金)の5日間。
応募者は養護学校在籍時に職場実習された方で、職場の仲間とも仲良しで仕事は遜色無く出来ました。
本人は就労を希望していますが、かなえられず残念でした。
2.夏休み期間中も通常通りの作業
職場の宿命で8月も通常通りの作業で、何人かの休暇は臨時支援者のカバーで対応しました。
又、今年は例年に無く猛暑が続きましたが、頑張って頂きました。
先月、冷房ダクトを増設して頂き各人の所に冷風が届き、大変助かりました。
レスパイトサービス(学童保育)の近況
1.夏休み期間中も実施
支援体制が強化されたことから、利用者からの要望を受け実施しました。
- 実施状況
- 火・水・木曜日の16時〜18時(除く第3週)
この期間中ほぼ毎日3名の方が利用されました。
2.新規利用希望者が見学
先月、利用者の募集をしたところ、利用者からの声かけで2名の方が見学に来ました。
お待ちしています。
SO(スペシャルオリンピックス)の活動について
※今年の10月スペシャルオリンピックス夏季大会が上海で開催され、阿見地区から1名参加されると聞いております。近隣では阿見地区が陸上競技を定期的に開催されています。
鹿行地区では、潮来で水泳競技スポーツトレーニングプログラムが開催されており、神栖からも4名のアスリートが参加しています。
神栖地区でのスポーツトレーニングプログラムの開催が遅れていますが、陸上競技のコーチクリニック
(2時間×5日)の受講が課題となっており、関係者に働きかけている段階です。
あすなろ集会所の整備について
- 1.周辺の草刈実施
- 道路脇及び路地(駐車場)の草刈を7月に続き8月も支援者の協力を得て実施しました。
- 2.集会所内の整備
- 利用者の小物入れ、書類箱等の整備を実施しました。
茨城県手をつなぐ育成会第1回研修会に参加
- 日時
- 8月31日(金)10時〜12時
- 場所
- 茨城県総合福祉会館
- 講演
- 「障害者差別を無くすための条例について」
- 講師
- 千葉県手をつなぐ育成会、NPO法人ちばMDエコネット理事長 山田 晴子氏
講師プロフィール
- 「障害者差別をなくすための研究会」委員として、「障害のある人もない人もともに暮らしやすい千葉県づくり条例」の成立に関わった。
- 28才になる末息子がダウン症。地域の普通学級で共に学ぶことを求める活動をもとに「ちばMDエコネット」を設立。
- 農園作り、知的障害のある若者の高校生活を描いたドキュメンタリー映画の製作(制作費は約2千万円)と全国上映、コミュニティカフェの運営等。
概要
1.条例の成立
国連の差別禁止条約(40カ国以上が批准)、日本国内の差別禁止法制定の動きとも関わって全国から注目されている中で、条例が2006年10月に可決された。
2.「障害者差別をなくす研究会」
- 堂本知事のもと、条例づくりのための研究会が2005年1月に発足し、29人の中の1人に選ばれる。
- 県民から寄せられた差別にあたると思われる800余の事例を、20回以上議論を重ねたこと。
- (当初違う障害の人のことは理解できなかったが、議論を重ねるうちに分かるようになった)
- 福祉・教育・医療等多くの領域で差別があることを認めることの共通認識が難しかったこと。
3.議会の反対にあう
思いを込めて作った条例案でしたが、市町村教育委員会や企業等から反対の声が強く、継続審議になり、次の議会でも反対する県議会多数を説得できず、一旦取り下げて修正の上、次の議会に再提出するしかないという、ぎりぎりの選択に追い込まれる。・・・
4.議会傍聴の呼びかけ
各地で勉強会を開き、地元の県議会議員や市議会議員も招いたこと、議会の傍聴席を何度も満席にしたこと等で、県議会議員たちの心を動かし「成立させよう」という動きに変わったこと。
5.修正に堪えて、ついに逆転成立
しかし条例案はかなりの修正を余儀なくされたこと、とりわけ教育や雇用、また差別事例の公表規定のところなどは後退した印象は免れなかったこと。しかし条例の基本理念と骨格はしっかり貫けたこと。
それは、障害のある人への差別を、第三者が入って話し合いによって解決していく仕組みを作っている事。
※条例の詳細内容についての説明はありませんでしたが、条例成立までの関係者の努力に参加者は感銘しました。茨城県でも条例制定にはどうしたら良いかとの質疑応答がありました。
地域ネットワーク勉強会に参加して
- 日時
- 8月23日(木)19時〜21時
- 場所
- 神栖市保健・福祉会館
- 参加者
- 約100名
- 講演
- 「発達障害児を地域で支えるために」 −早期療育システムの実践から−
- 講師
- 三浦 剛先生(東北福祉大学教授、NPO法人スペース空理事)
概要
※先生は発達に心配を持つ子供たちの療育指導や家庭への子育て支援を実践されており、早期療育システムの大切さを体系的に話されました。
知的障害のある子を持つ親として得るところが多く整理してみました。
発達障害とは、自閉症、アスペルガー症候群、その他学習障害、注意欠陥・多動障害等これらに類する脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するものとして政令で定められている。
(知的障害はともなわない)
特別支援教育とは、本年4月からスタートし、これまでの特殊教育の対象の障害だけではなく、発達障害児も含めた児童生徒に対して、一人一人の教育的ニーズを把握し、適切な教育を通じて必要な支援を行うもの。 (普通学級の中で、個別のニーズにあった教育を場所を変えないで)
- 「地域で暮らすこと」を考える視点
- ケアマネジメントを中心とした支援システムの確立
- 「地域で暮らすこと」を支える専門性
- 利用者の立場に立ったアセスメント、プランニングが出来る能力
「相手の立場に立つ」とは
事例
どんなに厳重に鍵をかけても、就寝時間中に外に出てしまうAさん。
危険が大きいので睡眠導入剤を飲ませた方が良いだろうか。
- 何をしたかったのか
- ニワトリ小屋が見たかった。
その他参考になることが多々ありましたが省略いたします。
今後の予定
ボーリング大会開催について
- 日時
- 9月9日(日)10:30〜スタート
- 場所
- トーホーボール
- 主催
- NPO法人あすなろ会
- 協力
- ハッチ
- 申込締切
- 9月5日(水)鶴谷まで
- 参加費
- 大人1,500円、子供1,200円(弁当、飲み物込み)
※奮って参加してください!!
※尚、手帳保持者は300円引き、会員は200円引きとなります。
※当日、療育手帳を持参してください。
第5回定例会開催について
- 日時
- 9月29日(土)10:00〜
- 場所
- あすなろ集会所
- テーマ
- 障害福祉計画に対する課題について
※準備の都合で参加者はご連絡を(鶴谷まで、9/20まで)
※お子さんの一時預かりを実施します。ぜひご参加を!!
※お預かり場所:神栖市保健・福祉会館2階(会議室2) 9:30よりお預かりします。
カラオケ大会開催について
- 日時
- 10月13日(土)
※詳細は来月の‘あすなろニュース’でお知らせします。