あすなろニュース 令和3年2月号
神栖市障がい者プラン《令和3〜5年度》素案について
第6期障害者計画・障害福祉計画 第2期障害児福祉計画の素案がすべて完成しました。
2月10日〜3月12日間のパブリックコメントを経て完成となります。概要を記載させていただきます。
計画の基本理念・地域でともに暮らせる安全で安心のあるまちづくり
基本目標
『地域で共に暮らせる安心で安全のあるまちづくり』という基本理念のもと、障がい者が自らの能力を発揮して社会参加ができるように、本計画について広く理解してもらい、障がい者を取り巻くあらゆる場面において差別撤廃と合理的配慮を基本に、自立や社会参加の支援と、それを制約する障壁を取り除くように努めます。
基本目標1 ノーマライゼーションの推進【啓発・広報】
差別解消と合理的配慮の考え方の理解を深めるための啓発、福祉活動への参加を推進・促進します。又、‘地域共生社会’の実現に向け、ボランティア及びボランティア団体の育成や活動を支援します。
基本目標2 地域でともに支え合う体制整備【相談支援・生活支援】
地域でともに支え合う社会を実現するためには、障がいのある人の抱える問題や課題を把握し、的確な支援につなげていくことが重要です。そのため、障がいのある人の意思をくみ取り、本人の意思を尊重して適切な助言や支援を行うことが出来るように、高い専門性を持った相談員による相談支援の体制の充実を図ります。
基本目標3 自立した生活の支援【福祉サービス・生活支援】
障がいの重度化、当事者や介護者・支援者の高齢化、社会参加の促進等により、必要とされるサービスも多様化しており、ケアマネジメントを重視した包括的な相談支援の確保と、障がいのある方の自立と社会参加を促進するため、障害福祉サービス等の提供体制の整備とともに、サービスの量的・質的な充実に努め、豊かな地域生活の実現に向けた体制作りの整備を図ります。
福祉サービスの充実では
- 居宅介護サービスの充実
- 日中活動系サービスの充実
- 居宅系サービスの充実
- 身体障害者(児)機能訓練
- 障害児者緊急短期入所空床確保事業は市内の社会福祉法人2カ所を確保しており、適切な利用を促進します。
又、地域生活支援の充実では、
- 成年後見制度の利用支援
- 日常生活自立支援事業、等を実施します。
基本目標4 個性に応じた保育・教育・学習の充実【保育・教育】
保育体制の充実では
- 障害児保育の充実
- 発達支援事業所等の案内等の療育支援を行う他保護者に対する個別の支援を行うことに努める、等。
障害福祉サービス等の推進(障害福祉計画・障害児福祉計画)
1. 障害福祉計画・障害児福祉計画の方針
方針1:障がい者等の自己決定の尊重と意思決定の支援
方針2:障害種別によらない一元的なサービスの提供
方針3:地域生活への移行等の課題に対したサービス提供体制の整備
方針4:地域共生社会の実現に向けた取り組み
方針5:障がい児の健やかな育成のための発達支援
方針6:福祉人材の確保
方針7:障がい者の社会参加を支える取り組み
2. 成果目標・活動指標
- 地域生活支援拠点等が有する機能の充実:国の考え方に基づき令和5年度末までに、1カ所確保する。
- 障害児支援の提供体制の整備等:国の考え方に基づき令和5年度末までに、児童発達支援センターを設置すると共に保育所等訪問支援を利用できる体制を構築する等。
- 相談支援体制の充実・強化等:国の考え方に基づき令和5年度末までに、総合的・専門的な相談支援の実施及び地域の相談支援体制の強化を実施する体制を確保する。また同様に、障害福祉サービスの質の向上を図るための取り組みに関する事項を実施する体制を令和5年度末までに構築することを基本とする。
3. 障害福祉サービスの推進
- 自立支援給付:1)訪問系サービス、2)日中活動系サービス、3)居宅系サービス、4)指定相談サービスが、ありますが、紙面の関係で省略致します。
- 地域生活支援事業
- 必須事業
- 理解促進研修・啓発事業:地域住民を対象として、障がいのある方への理解を深めるための研修・啓発を行う事業です。本市においては平成30年度より、毎年かみす福祉祭りを開催しており、今後も実施を検討し、開催していきます。
- 今後の取り組み方向:地域住民から本事業への実施要望があった際には、実施に向けて検討を行います。
- 自発的活動支援事業:障がいのある方等が自立した日常生活及び社会生活を営むことができるよう、障がいのある方等やその家族、地域住民等が自発的に行う活動を支援します。平成19年度から精神障がい者やその家族で構成する「潮来地方家族会」へ保健所管内の市が負担金を支出し活動を支援しています。
- 今後の取り組み方向:引き続き、潮来地方家族会の活動を支援していきます。
- 理解促進研修・啓発事業:地域住民を対象として、障がいのある方への理解を深めるための研修・啓発を行う事業です。本市においては平成30年度より、毎年かみす福祉祭りを開催しており、今後も実施を検討し、開催していきます。
- 相談支援事業:障がいのある方及びその家族からの相談に応じ、必要な情報の提供や助言等を行うもの。
- 実績及び計画の見込値:3カ所で相談等行っており、相談件数も計画値(1250件/年)を上回っています。
- 今後の取り組み方向:今後も3カ所で相談等行っていきます。
- 必須事業
- 成年後見制度利用支援事業:「成年後見制度」による支援を必要とする障がいのある方について、権利擁護のためその利用を支援し、利用を促進する事業です。
- 実績値:令和元年度4人、令和2年度3人。
- 成年後見制度法人後見支援事業:平成29年度より社会福祉協議会へ委託し事業を実施しています。
- 意思疎通支援事業
- 日常生活用具給付等事業
- 手話奉仕員養成研修事業
- 移動支援事業(障がいのある方の社会生活上必要不可欠な外出や余暇活動等の外出を支援
- 地域活動支援センター(障がいのある方等を対象に創作的活動・生産活動の機会の提供、社会との交流の促進等、地域の実情に応じて柔軟に事業を実施するものです。市外の2事業所へ事業を委託し実施しています。)
- 訪問入浴サービス事業:この事業は業者委託により実施
- 日中一時支援事業
- 更生訓練費・施設入所者就職支度金給付事業
- 自動車運転免許・改造費助成事業
- 点字・声の広報等発行事業
障害児福祉サービスの推進
障害児通所支援と障害児相談支援事業があり、就学前の児童に日常生活における基本的な動作の指導、集団生活への適応訓練などの支援を行うサービスです。
市が運営する2事業所と合わせて、民間の2事業所がサービスを提供しています。又、利用を希望する人に「障害児支援利用計画」を作成するサービスです。
レスパイトサービスの近況
利用状況は下記の通りです。
- 令和3年1月
- 実施日数:14日
- 平均利用者数:2.64人/日
茨城県手をつなぐ育成会レポート研修会について
今年度の研修については、新型コロナウイルス感染症の感染予防及び感染対策のため、会員等が在宅で実施可能な「レポート研修会」に見直すことにしました。
本レポート研修会につきましては、過去の「会員等研修会」で好評を博した綿裕二氏(日本福祉大学教授・(社福)睦月会理事長の講演【障害のある人のために、支援員として親にしてほしいこと・家族としてできること】について、改めて思い返していただき、今後「親・家族として何をすべきか」をテーマに各人にご報告いただく方式といたしました。
レポート報告書の内容
1. 現在の状況
- 1.回答者の年齢
- 2.障害児者の年齢
- 3.手帳の有無
- 4.障害児者の日中の主な活動の場
- □就学中
- □一般就労
- □就労支援A型事業所
- □就労支援B型事業所
- □デイサービス・生活介護等
- □自宅
- □その他
- 5.障害児者の夜間の主な生活の場
- □一人暮らし(ホームヘルプサービスを利用している)
- □一人暮らし(ホームヘルプサービスを利用していない)
- 6.障害児者の主な支援者
- □父
- □母
- □兄弟姉妹
- □施設及び事業所職員
- □その他
2. 10年後の将来について:
- T.障害児者の日中の主な活動の場
- □一般就労
- □就労支援A型事業所
- □就労支援B型事業所
- □デイサービス・生活介護等
- □自宅で家族と過ごす
- □その他
- U.障害児者の夜間の主な生活の場
- □一人暮らし(ホームヘルプサービスを利用したい・利用しない)
- □入所施設
- □グループホーム
- □自宅で家族と過ごす
- □その他
- V.10年後の障害児者の主な支援者
- □父
- □母
- □兄弟姉妹
- □施設及び事業所職員
- □その他( )
- W.10年後の将来のイメージ
- 障害児者の成長や家族構成の変化、親亡き後を想像し、日常生活が「1.現在の状況」からどのように変化しているのかイメージして具体的に記述してください。
3.親・家族として、今何をすべきか
10年後の将来のイメージ、さらにその先を見据え「何を・いつまでに・どうしたら良いか」検討いただき、箇条書きで記載してください。
4.その他(自由記載)
※尚、講演会の資料が欲しい方は申し出てください。
※又、県育成会から‘レポート研修’のフォローがありましたらご報告いたします。