日時:11月14日 テーマ:障がい者制度改革ってなんなんだ! 講師:薗部英夫氏
我が国の福祉制度は、措置制度から2006年春自立支援法施行により支援費制度に変わりました。応益負担(1割)の導入、障害程度区分認定の不公平等から、「特別対策」「緊急措置」など利用者負担の軽減等が講じられました。2009年には自立支援法が「廃止」され、現在「障害者総合福祉法」(仮称)の制定に向けて進んでいることは承知していました。ところがこの間色々な出来事が、・・・薗部さんから熱のこもった説明、訴訟団の替え歌まで披露して頂き、大きなうねりを知ることが出来ました。2008年重度の知的障害者の母の言葉‘私は、家で食事をして国から利益をうけたからとお金を払ったことはありませんが、娘は、誰かにしてもらうとお金を払わされる。障害を持って生まれたことは娘に責任があるということでしょうか?’2009年10月、政府から異例の「協議」の申し入れがあり、その後大臣から自立支援法の廃止と新法制定を約束したこと。
ほぼ、時を同じくして障害者権利条約が2008年に発効し96ヶ国が批准、日本や米国を含め147ヶ国が署名しています。この条約は1)全ての人に保障される人権は、障害のある人にも保障される。例外はない。2)障害を理由にした差別禁止、平等を実現する。3)締約国が果たすべき第1の義務は、条約に違反するような法律・制度や社会環境を改めることになっており、国内法改正や障害者基本法改正が急務になつていること。新法制定の流れとともに注視しましょう。