「街で暮らす」の演題で栃木県社会福祉法人パステルの施設長(石橋須見江氏)が講演されました。当日、水戸市で12㎝の積雪でしたが、先生の熱きお話で会場全員熱心に聴講しました。
先生はS31年中学校の特殊学級の進路指導を担当後障害者の立場に立った指導をしたいことから養護学校に移られ、卒業後の待機ゼロ作戦に取り組む中、親たちの熱き願いから授産施設を立ち上げ、更には親亡き後の要望に対し入所施設も立ち上げる。入所施設設立の土地交渉段階で地元からの理解が得られず、別の土地を探さざるを得なくなったが、石橋さんの夢にかけたいと手を差し伸べてくれた人が現れたこと、今まで何をやってきたのか、地元との付き合いの大切さを痛感されたとのことでした。
入所施設を作ったが、施設の中で囲い込む考えは全くない。地域で生活する場との考え。定員30人中、半分の人がグループホームやケアホームに移っているとのこと。パステルの目標は、働いて・お金を取るだけではなく、周りを固めることにある。 楽しく働く、元気に遊ぶ、豊かに(地域に)住むこと
そのためには、地域自立生活支援ネットワークの構築が大切で、健康サービス、住まいのサービス、家政サービス、経済サービス、自己実現サービス等を提供しいてる。 又、パステルグループとして、働く場(3ヵ所の事業所で、職業訓練や、宅配弁当、パン・菓子の製造、レストラン等々)、住む場(入所施設、6ヵ所のGH・CH)、地域生活の応援(相談支援事業、青年学級広場、短期入所事業、日中一時支援事業等々)を運営しているとのこと。全体での職員数は約80人。
規模の違いはありますが、障害のある子どもたちが地域で安心して生活するには、どのようなサービスが必要か、自らサービスを作り・育てる、行政との協働も視野に入れ会員の中で話し合っていきたいと考えております。