県委託事業として茨城県自閉症協会が主催されました。
午前は望月講師(障害者職業相談センター主任研究員)による自閉症者に対する就労支援の在り方についての講義、昼休みは企業で働く自閉症者のビデオ、午後はパネルディスカッションと盛り沢山でキツイ日程でしたが、得る所が多々ありました。
望月講師の要点は以下の通りです。
・自閉症等広汎性発達障害の中には、先天的な障害(主に自閉症)として理解し早い時期に特別支援学校等で障害者支援と共に生活設計を描く人たちと、障害 を想定せずに高校や大学等卒業し職場適応時に障害と向き合う生活設計を余儀なくされる人たちがいること。
・発達障害のある人の就業・生活実態調査で、養護学校高等部卒業後の進路は通所・入所が約80%、会社等での就業が14%に対し、通常教育卒業者は16%、35%であること、・就業面談時に「発達障害」と開示の有無によるメリットとデメリットについて
・企業就労を進めるうえでは事業主と発達障害のある本人が、障害に対する理解と企業での配慮事項を共有するための必要事項を話されました。
・就労支援の課題は10人10色の対応策が必要ですが、共通することとして3つを挙げました。1)「社会性の問題」、2)「コミュニケーションの問題」、3)「こだわりの問題」、各々の対応策の説明もありましたが省略します。
・雇用管理の留意点として1)知的障害者と広汎性発達障害との違い?→特別な違いはない。2)広汎性発達障害の人の手帳は?3)障害の開示についての説明がありました。
・その他、事例が示唆することとして、事業所への支援と事業所の支援により現職で安定した事例の説明等々がありました。最後に印象に残ったことは、
得意なことを生かす仕事=好きな仕事=興味のある仕事≠できる仕事 できる仕事=長く続く仕事⇒向いてる仕事
興味のある仕事≠できる仕事=長く続く仕事⇒向いてる仕事⇒好きな仕事