あすなろニュース 平成23年1月号

フォーラム「特別支援教育とインクルーシブ教育をめぐって」に参加して

【日時】
12月11日(土)13:00〜16:30
【場所】
茨城県総合福祉会館
【主催】
全国障害者問題研究会茨城支部
【共催】
茨城県ダウン症協会/茨城県自閉症協会/ほか多数

【概要】
会場が水戸市だったので、神栖から車で2時間の一人ドライブを楽しみつつフォーラムに行ってきました。ちょうど、先月のあすなろ会の定例会で、普通小学校の特別支援学級に通学する子の学校の対応のまずさを話し合った時にこのフォーラムの案内が来たので、何か参考になるものがあるのではないかと思い申し込みました。
インクルーシブっていう言葉を知りませんでしたが・・・2006年12月の国連総会においての「障害者権利条約」の重要な理念の一つに「インクルージョン」があり、教育においても「あらゆる段階でのインクルーシブ教育制度」を基本原則としている。というもので・・・。
インクルーシブは、排除しないという意味で、「障害がある子とない子が共に学び共に育つ教育」と定義されています。
共に育つのだから、全部を普通の子と同じくし、特別支援学級や特別支援学校がなくなるということではなく、環境、人(専門性)の整備によって、その子のニーズにあった環境を作り、必要な環境を選択できるようにしていくものであるということでした。
条件整備に係る試算もあったのですが・・・推進会議路線で12兆円、文科省路線で1兆3千億円だそうで、理念を現実のものにするには、これほどかかるということを知り、びっくりしました。
いろいろな立場の方の教育改革提言を聞き、これからの特別支援教育がどのように変わっていこうとしているのか知ることができました。
私も息子が小学校へ入学する時、就学先を養護学校か普通小学校か選択を迫られ、普通小学校では、息子が自立して生活できる環境ではなく、養護学校を選択しました。地域で普通の子との係りを持たせたいと思い小学3年生から居住地校交流に行っていますが、保護者の付き添いが条件で、交流の内容も毎年、運、不運を感じるのは、否めないです。また、どうしてもお客さん的扱いになっている気がしますが・・・普通の子どもと学び育つ・・・そういう事がもっと当然の権利として、保障されるようになっていく事が早く実現されるといいなと思いました。
現状は、難しい事が多々あるようですが、これからもその動向をしっかり把握し、自分たちに出来ることは、何か考えていかなければ、いけないなと思いました。(by ka.to)

レスパイトサービスの近況

現在利用者は4名で、全員スクールバス降車場からの迎えサービスを利用しています。
今年は鹿島養護学校が23日から1月10日まで冬休みとなり、この間レスパイトサービスは休みとなるため、クリスマス会は21日に実施しました。
利用者のお母さんからケーキやみかんの差し入れ、支援者が手作りの飾り付け等、皆さんの好意で安価で開催することができました。感謝しております。
ジングルベルの歌に合わせて、400円の縫いぐるみを着たサンタさんの登場、直ぐ支援員とみやぶられましたが、プレゼントをもらって大喜び! ただ、今年もサンタさんが怖くて逃げ回る人もいましたね!
親子ともども楽しいひと時を過ごすことができました。

NPOの活動基盤づくりに関する緊急ミーティングに参加して

【日時】
12月17日(金)18:30〜20:30
【場所】
鹿嶋市まちづくり市民センター
【主催】
認定NPO法人茨城NPOセンター・コモンズ

【主な内容】

  1. NPOを巡る情報報告
    • 今年度はNPO会計基準ができ、認定NPOの要件も緩和され(パブリック・サポート・テストを3000円以上の寄付者が100名以上で判定できる基準)、来年には税金の税額控除制度の導入(認定NPOに寄付した時、最大約半額の税金が還元)が具体化する見込み。
  2. 各地の市民ファンドの設立状況と茨城での市民ファンドづくりの構想について
    • 京都では法人設立に必要な財産(300万円)を300名以上の市民からの寄付金で(公益財団)京都地域創造基金を設立。地域金融機関、京都府と連携しNPO活動支援融資制度を実施しているほか、選定された事業を申請した団体と共に寄付を募る「事業指定助成」、寄付者が独自の助成プログラムを設ける「冠助成」、地域社会のさまざまな活動を応援できる「テーマ等提案型プログラム」という3つの助成プログラムをもうけている。・・自ら汗をかいて、その事業のための寄付を募るキャンペーンを実施することになる。
    • 茨城でも同様な仕組み茨城市民ファンド(仮称)の創設プランを茨城NPOセンター・コモンズさんが中心になり計画しています。

※私たちは平成17年8月神栖市第1リサイクルプラザで障害者の就労支援を開始したことを契機に翌年NPO法人を取得しました。その後レスパイトサービスや新規事業を模索する中、農耕作業にも挑戦しています。
しかし、障害を持つ本人たちが地域で安心して暮らしていくためには未だ多くの課題があります。
学校教育や進路指導の問題、長期休暇時の対応場所の問題、養護学校卒業後の活動場所の確保の問題、神栖市内に緊急一時保護の場確保、親亡き後の住まいの場等々、これら全て行政にお願い・要望するだけではなく、私たちでもどう対応したら良いか話し合って行きたいと考えています。

手をつなぐ1月号より

「中央の動き」障害者自立支援法改正案成立
    
先般の臨時国会閉会日(12月3日)に、参議院本会議で可決成立しました。概要は次の通りです。
  1. 要旨
    • 障がい者制度改革推進本部等における検討を踏まえて[障害保健福祉施策を見直す迄の間において]障害者及び障害児の地域生活を支援するため、関係法律を整備するものであることを明記。
  2. 利用者負担の見直し
    1. 利用者負担の規定の見直し(応能負担が原則であることを明確化)
    2. 利用者負担の合算
  3. 障害者の範囲の見直し
    1. 発達障害者が障害者の範囲に含まれることを法律上明示。合わせて、高次脳機能障害が対象となることについて通知等で明確にする。
  4. 相談支援の充実
    1. 相談支援体制の強化
    2. 支給結締プロセスの見直し等
  5. 障害児支援の強化
    1. 児童福祉法を基本とした身近な支援の充実
    2. 放課後等デイサービス・保育所等訪問支援の創設(学齢期における支援の充実のため、「放課後等デイサービス」を創設(20歳に達するまで利用できるように特例を設ける)
  6. 地域における自立した生活のための支援の充実
    1. グループホーム・ケアホーム利用の際の助成の創設(居住に要する費用の助成)等。

障害福祉の行政用語解説

自立支援協議会
自立支援協議会とは、障害のある人の暮らしを、いろいろな立場の人が一緒に考える会議のこと。
特徴1
障害のある人の地域生活を支える仕組みを話し合います。
例えば「地域の福祉サービスについて」「児童期の支援について」
特徴2
福祉関係者だけでなく、さまざまな立場の人が話し合いに参加します。自治会の会長、訪問介護士、地元企業の代表者、障害のある当事者、等々
特徴3
協議会の下に課題ごとの「部会」を置くことが出来ます。地域の福祉サービス部会、しごと部会、こども支援部会等々

【今後の予定】

●フォーラム『チェンジNPO〜市民の「想い」が循環する地域社会へ〜』の案内

【日時】
   
1月15日(土)13:00〜16:30
【場所】
水戸プラザホテル
【主催】
認定NPO法人茨城NPOセンター・コモンズ
【後援】
茨城県・他

●新春ボーリング大会の案内

【 日時】
1月23日(日)10時30分スタート
【場所】
トーホーボール
【参加費】
大人1300円(手帳保持者は1000円)、子供700円
【申込締切】
1月18日(火)鶴谷まで

●第8回定例会の案内

【日時】
1月27日(木)10時〜
【場所】
あすなろ集会所

●第2回カラオケ大会

【日時】
2月27日(日)10時半スタート
【場所】
むつみ荘

画面のトップへ戻る