あすなろニュース 令和4年3月号

梅の香りが爽やかに漂う春暖の候、花粉も盛んに飛び始めていますので、花粉症の症状をコントロールしてコロナ対策を万全にしましょう。

リサイクルプラザの近況

2年前位からプラスチック類の資源ゴミの搬入量が増加し、日々全力で処理しなければ入荷量に対しての処理量が追い付かない状態が続いていますが、ここで働く皆さんは風邪一つひくこともなく毎日元気一杯で仕事に励んでいます。

ペットボトルを資源ゴミで出すときはキャップを外してね!

シリーズ お仕事がんばってます file No.2

ゴーグル姿がカッコイイですね! 今日は,各ポジションの異物を回収する係です。

第2弾は、前号ののりちゃんと同じく稼働当初より働いている勤続年数16年半のはるちゃんです。

Q1.お仕事は楽しいですか?
A1.休憩の時の雑談など楽しいです。
Q2.お仕事で大変なことはなんですか?
A2.プラスチック類の選別作業で、資源ゴミの指定ゴミ袋を専用のカゴにまとめるのが大変です。
Q3.仕事で得意なことはなんですか?
A3.ペットボトルのキャップ外しです。
Q4.お給料は主に何に使いますか?
A4.腕カバーや手袋など作業用品の購入に使います。あとは、貯金しています。
Q5.休みの日はどのように過ごしていますか?
A5.テレビを見たり、新聞を読んだりしてのんびり過ごしています。
Q6.今、どんなものが欲しいですか?
A5.作業用のメガネです。

☆恥ずかしがり屋のはるちゃん。笑顔が素敵で、仲間と楽しくお仕事されています。得意のキャップ外し皆さんにも見てもらいたいですね。

レスパイトの近況

鹿島特別支援学校は、2月4日まで休校になって以降7日から分散登校、21日から通常登校になりました。その影響により、利用登録者5名中、今月の利用者は、3名でした。受け入れにあたっては、従来実施していた手洗いやうがいの他、窓やドアを常時開放しての換気を行いました。また、マスク着用の徹底をお願いしました。マスクの苦手な子もいますが、その都度働きかけ着用してもらいました。

〈2月のサービス実績〉
実施日数:18日
平均利用者数:1.22人/日
★タンスの奥は、秘密基地★

部屋の一角をタンスで仕切り、狭いスペースを作ってあります。CDを聞きながら、絶えずメモするS子さんのお気に入りの場所です。

元気の出る情報・交流誌 手をつなぐより

特集【高齢化に向けて知っておきたいこと】

1月号の『手をつなぐ』の特集では、【高齢化に向けて知っておきたいこと】がテーマでした。

介護保険や医療保険など、65歳で制度が大きく切り替わるのは知的障害がある人も同じです。

また、そうした制度とは別に、体力の衰えや認知症のこと、日々の生活費など備えていかなければいけないことも増えていきます。特集の中で気になった記事を一部抜粋で、ご紹介します。

知的障害がある人と認知症

若いころからの「記録」も重要

武蔵野大学教授 木下大生

■認知症になった場合の気づきのポイント
知的障害がある人の認知症には、認知機能障害が生じたとしても周囲が気づきにくいという特徴があります。
そこで推奨されているのがベースラインです。ベースラインとは、個人の能力が一番高いとされる20歳前後に日常生活動作において「何が、どれくらいできているか」の詳細な記録のことです。
40歳を過ぎた頃にベースラインと現在を比較することで、変化が生じているのか否か発見することができます。また、できる人であれば、ラジオ体操などを毎日の日課にして、日々変化がないかを確認するのもよいでしょう。
なお、変化の発見の際に留意すべきことは、即座に認知症を疑うのではなく、右表の順でその変化の原因を探ることが重要とされています。
この他にも、知的障害がある人用の認知症判別尺度があります。日本では、日本語版DSQIIDが開発されています。
■認知症に必要になる知識と支援
基本は一般の人で認知症になった人に対する支援と同じでよいと考えます。
認知症によってこれまでになかったような言動が生じることも少なくありません。その際には、いかにしてその言動を止めるのではなく、その言動が生じる背景要因を本人の生活履歴と環境から、探り、取り除いていくことを試みます。したがって、本人がこれまでどのような人生を歩んできたか、いつ、どこで、誰とどのように、また何を好んで生活していたのか。そのような情報、つまり生活歴を知り、それを分析していくことがよい支援につながります。そのため、認知症支援には詳細な生活歴の記録が大変役にたってきます。
「認知症はまだ先のこと」という思いを持っている方も少なくないと思いますが、将来を見据えて、詳細な生活歴とベースラインは早くから記録しておくことが推奨されます。

表 変化の原因を探る手順

1.身体面の問題
2.感覚面の問題(聴覚・視覚)
3.メンタルヘルス(心の健康)の問題
4.虐待を受けていないか
5.ライフイベントの影響
6.劣悪な環境下に置かれていることによる影響
7.認知症

提供者:(一社)全国手をつなぐ育成会連合会

出典:手をつなぐ 2022.1月〔No.791〕より

画面のトップへ戻る