あすなろニュース 令和3年7月号

2021年度NPO法人あすなろ会総会開催

【日時】
6月19日(土)10時〜10時30分
【場所】
神栖市中央公民館 小ホール
【参加者】
正会員数78名のうち出席者27名、評決委任者46名

【概要】

今年度は、理事長が高齢により退任されることにより、新理事長の承認や会の方向付けについて会員皆さんのご意見を会の運営に反映させたい案件があります。

ご案内を出す段階で、神栖市が6月3日〜16日まで「新型コロナウイルス感染拡大市町村」に指定されましたが、幸いにして期間が延長されなかったことから、新型コロナウイルス感染防止対策を実施する中で定時総会を開催させていただくこととしました。

主な箇所を紹介させていただきます。

第1号議案:2020年度事業報告

2020年度の事業成果  「NPO法人あすなろ会」として16年目の事業です。

1.障害者に対する就労支援の取り組み
2005年8月神栖市第一リサイクルプラザでの手選別作業を開始して以来15年が経過しました。
昨年度は無災害でした。ただ、ペットボトルのキャップが向かい側の人に当たるとかガラスの破片が手袋に混入する等ヒヤリハットが発生しており、毎日の作業開始前と終了ミーティングで作業方法を含め安全確認を実施しています。
今後も市や元請さんから信頼されるよう、手選別作業を実施していきたいと考えています。
2.障害児者に対する生活支援の取り組み
知的発達障害児を対象とした日中一時支援事業を2006年12月開始以来14年が経過しました。
・今年度の平均利用者数は1.64名/日と減少していますが、利用者5名の方は自分の居場所として楽しんでいます。   鹿島特別支援学校卒業後障害福祉サービスを利用している方3名は、16時以降当会のサービスを利用されています。その他2名の方は支援学校中等部2年生です。
・通常のサービス以外にも思い出作りのため、誕生会やクリスマス会を4回実施していましたが、今年度は新型コロナウイルス禍のため、誕生会を感染防止距離を保ち2回だけ開催しました。
3.障害児者に対する生きがいづくりの取り組み
余暇活動の推進については、例年は日帰り旅行やボウリング大会を鹿島特別支援学校PTA神栖支部と共催して実施しました。ただ、今年度は新型コロナウイルス禍のため全ての行事を見合わせました。
4.その他目的を達成するために必要な取り組み
・鹿島特別支援学校卒業後の活動の一つにと2009年から始めた農耕作業は、例年ジャガイモとさつま芋を栽培し収穫祭を開催していましたが、今年度は収穫祭の開催が困難と判断し中止しました。
・これまで広報活動として‘あすなろニュース’を毎月発行し、ホームページにも掲載していました。ただ、今年度は新型コロナウィルス禍で諸行事を中止したことから、発行回数が6回に留まったことは残念でした。

第2号議案

2020年度決算報告では、会費は頂きましたが、新型コロナウイルス禍のため余暇活動は日帰り旅行を含め全て出来なかったことから、2021年度の会費は徴収せず、前年度分を余暇活動に充当することとしました。

その他、数値については、省略させていただきます。

第3号議案:2021年度事業計画(案)

事業方針は次の通りです。
1つ目は、障害者に対する就労支援です。今年で16年目を迎えますが、資源ごみの手選別作業を新たな気持ちで取り組み、行政や元請さんからの信頼を高めたいと考えています。
2つ目は、レスパイトサービスです。利用者は5名ですが、楽しい居場所になるよう努めます。
3つ目は、余暇活動の推進です。今年度も新型コロナウイルス感染症の動向を見て可否を判断します。
4つ目は、会の目標を達成するため必要な事業です。

従来実施していた農耕活動については、支援学校卒業後の子供たちの活動の場にと言う初期の目的が無くなったことから中止とします。

‘あすなろニュース’を通じた広報活動については、新型コロナウイルス禍のため活動の範囲が狭まるため、発行頻度が減少しますが、努めて発行したいと考えております。

又、国の指針に基づき、令和2年度末に、相談支援の充実、障害児の支援体制(児童発達支援センター機能の充実等を重点課題とした第6期障害者計画が成立しました。

ただ、障害の重度化や「親亡き後」等の大きな課題があります。

発達障害児者を持つ親の会として、今後も会員皆さんのご意見を反映させたいと考えています。

第4号議案:2021年度事業予算(案)

・2021年度は会費を徴収しません。(前述)

・数値については省略させていただきます。

第5号議案:理事長及び理事選出の承認を求める件

新理事長に高橋等氏、新副理事に常世田香織氏、新理事に山田純江氏、が承認されました。

以上、提案された全ての議案が承認されました。

皆様のご協力で約30分で終了することが出来ました。

レスパイトサービスの利用状況

◆6月度の利用状況は下記の通りです。
実施日数:20日
平均利用者数:2.35人

少ない利用者数ですが、各々自分の居場所として楽しんでおります。

茨城県手をつなぐ育成会令和2年度「レポート研修会」のフォローについて

あすなろニュースの令和3年2月号で紹介した表題のフォローが県育成会より届きましたので紹介させていただきます。令和2年度は新型コロナウイルス感染症により、当初計画していた集合形式の研修会開催が困難であることから、在宅で行う「レポート研修会」へ変更しました。

過去2回行った綿裕二先生(日本福祉大学教授・社会福祉法人睦月会理事長)の講演が好評であったことから、綿先生の了解のもと研修用資料を再構成し、先生の講習会に参加した方々を対象に資料を送付して「将来を見据えて親・家族として何をすべきか」をテーマにレポート報告書を提出していただき、90名の方々より回答を得ました。回収率80.4%)

将来の考え方は、家族構成、子どもの障害の種類および程度によって大きく異なり、正解はありません。

今、私たちに出来る事は、将来の子どもの暮らしに関する情報を収集し、その子に適した方法を本人と一緒に模索していくことだと思います。

今回のレポート研修会の結果の中には会員の皆さまと同じ考えも、異なる考えもあるかと思いますが、その多様性を認識し、ご自身が参考になる部分を見つけていただけますと幸いです。

【テーマに対する報告要旨】

テーマ:「10年後の将来のイメージさらにその先を見据えて、親・家族として今何をすべきか(いつまでに)」

親の気持ちに関する事項 (主な事項を掲載します)
「親心の記録」(※)を記入する(今後)。
親亡き後のノートを更新する(今後)。
本人のための終活をする(10年以内、今後)。
遺言書作成の準備をする(今後)。等々。
成年後見制度に関する事項
成年後見制度について理解する(5年以内、今後)。
成年後見制度について家族で話し合う(今後)。
成年後見制度を検討する(1〜5年以内、今後)。
後見人を決める(1〜25年以内、今後)
将来の生活に関する事項
入所施設、グループホーム又は一人暮らしの場所を探す(5〜10年以内、今後)
入所希望登録を行う(今後)。グループホームを設立する(5年以内)。
本人が出来ることや経験に関すること
お金の大切さを教える(今後)。お金の使い方を学習させる(5年以内、今後)。
他の人との関わり方を教える(今後)
福祉サービスや制度等に関する事項
福祉サービスや制度について知る(1年以内、今後)。
福祉サービス等の不明な点を行政や施設に聞く(今後)、等々。
家族(主に兄弟姉妹)に関する事項
本人の支援方法、金銭管理、相談相手などを既に兄弟姉妹へ伝えている。兄弟姉妹の考えを知る(今後)。等々。

注※親心の記録:障害のある子を持つ親たちが、親亡き後、子どもを支援してくれる方々に子どものことを知ってもらい、子供が安心して人生を全うできるようにと作成されたもの。(日本相続知財センターグループ)

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